レビュー

東京メトロ「懐かしのメロディー・心のシンフォニー」

(2007年10月11日 17:22)

10月8日の東京メトロコンサート、ご覧になった方から演奏会報告を頂きました。


東京メトロ メトロポリス・クラシックス
「懐かしのメロディー・心のシンフォニー」
2007年10月8日(月・祝)14時開演 サントリーホール
第一部
〈オーケストラが奏でる日本の心〉
外山雄三:管弦楽のためのラプソディー
〈極上の歌声で贈る 心に残るメロディたち〉
日本と世界の愛唱歌メドレー
浜辺の歌
旅愁
宵待草
庭の千草
村祭り
赤とんぼ
ふるさと
メンデルスゾーン:『歌の翼に』(ソプラノ)
ロンバーグ:『学生王子~セレナード』(テノール)
レハール:『メリー・ウィドウ』~ワルツ 「唇は語らずとも」(二重唱)
第二部
〈ノスタルジック.シンフォニー〉
ドヴォルザーク 交響曲第9番『新世界より』

アンコール

ブラームス 「ハンガリー舞曲1番」

指揮:小泉和裕
ソプラノ:澤畑恵美
テノール:福井敬
管弦楽:東京都交響楽団
司会:朝岡聡

運よくメトロコンサートに当選したので、サントリーホールへ行って
参りました。
まずは、オーケストラが奏でる「管弦楽のためのラプソディー」。
日本の民謡をメドレー風にした曲で軽快に鳴り物や太鼓を響かせて、
日本の曲も良いものがあるなあと思ったところで、
福井敬さんと澤畑恵美さんの登場です。
澤畑さんは胸元に大きなリボンのある濃い水色のドレスで、
福井さんは蝶ネクタイにダブルのスーツでした。
愛唱歌のメドレーでまずは「浜辺の歌」。澤畑さんの歌です。美しい~!
さびの部分は福井さんの歌です。美しい~!
二番はお二人での二重唱です。ハーモニーの素晴らしさに夢見心地です~!!
一つの歌を一人で歌われたり、お二人で歌われたり、福井さんが歌っていらっしゃる時に澤畑さんが「LA~」と歌詞なしであわせたりと少しずつ歌う箇所が違い、その度に新鮮に楽しむことができました。オーケストラの伴奏と共に、学校で習った唱歌のあるべき最高に美しい姿を聴くことができて贅沢な
気持ちでした。特に、私は「旅愁」が好きなので、学校で歌った事を思い出しながら感激して聴きました。また、「宵待草」の艶っぽく、せつなく、やるせない福井さんの歌声はいつまでも耳から離れません。
雰囲気変わって「村祭り」では、一番は福井さんのソロ、二番は澤畑さんのソロに「どんどんひゃらら どんひゃらら」と途中でノリノリに気合の入った福井さんの合いの手が入りとても盛り上がって楽しかったです。
メドレー最後の「赤とんぼ」「ふるさと」はあまりの美しさに感動で魂が天にも昇る心持ちでした。もう一度全曲聴いてみたいです。ぜひ、お二人の決定版の唱歌のCDが欲しいと思いました。
福井さんのソロの歌「学生王子」~セレナードはオーケストラをバックに
大変盛り上がり、お芝居をみているかのようでした。
メリーウイドゥワルツでは、福井さんが澤畑さんと距離を置いたところから歌い始めて、続いて澤畑さんのソロ、歩み寄られて二重唱と少し位置を変えられたただけで、ロマンティックな雰囲気が醸し出されて、特に日本語訳で歌ってくださったので意味も良くわかり、会場全体でうっとりしました。
第二部はドヴォルザーク「新世界より」。
誰でも知っている歌と曲ばかりで心の中が懐かしさで柔らかくなるような
素晴らしいコンサートでした。