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福井敬.net物語Ⅱ「初めてのプライベートコンサート」

5回シリーズで福井敬.netと、1月19日の福井敬が贈る「あなたの夢をかなえるコンサート」の企画ができていく様子をお伝えしています。

「わがままコンサート」で、お客様とのリクエストに応え、かつ、歌もタップリ歌ってもらった！この満足感はずっと後を引きました。その後、福井さんのオペラや、コンサートなどで江川さんと会ううちに、もう一度、お仕着せの演奏会じゃなく、お客様と福井さんとの交流を持ちながら、でも歌も堪能できるという贅沢な、夢のようなコンサートがないだろうか。という話になっていきました。これは、すごく手間のかかる割には、大きなホールではできないので商業ベースにはのりにくい、また、こういう事をやってくれるプロダクションを探すのも大変だし。という事で、「じゃあ、私達でやってみましょう！」という事になりました。

といっても、音楽プロダクションには全く素人の私達。まず福井さんへの説得は江川さんから。大きな規模ではないが、心から福井さんの歌を聞きたいという人達のコンサートを開きたいと説明。福井さんは、超多忙なスケジュールの合間を縫って、この私達のわがままな申し出を快く引き受けてくださいました。

2005年　2月14日（月曜日）　午後7時開演　　　東京建物八重洲ホールにて

「福井敬さんをお招きして歌とお話の会」

プログラム

禁じられた音楽	ガスタルドン
落葉松	小林　秀雄
マリウ、愛の言葉を	ピクシオ
忘れな草	デ・クルティス

休憩・・　福井さんへの質問を集める時間　　　

ビー・マイ・ラブ	ブロズギー
冷たき手を「ラ・ボエーム」より	プッチーニ
花の歌「カルメン」より	ビゼー
女心の歌「リゴレット」より	ヴェルディ
誰も寝てはならぬ「トゥーランドット」より	プッチーニ

アンコール　星は光りぬ「トスカ」より

狭い会場は満員。舞台裏に楽屋がない小さなホールなので、会場の扉から最初の歌「禁じられた音楽」を歌いながらの福井さんの登場に全員びっくり。前半は歌曲を中心に。福井さんの静かな語りと、心に染み入る歌声で感動の余り涙ぐむ人々。特に「落葉松」が絶品で、あの時に聞いた「落葉松」が忘れられないというお声をたくさん頂きました。

後半は、オペラのアリア。その合間に、休憩時間には、福井さんに聞いてみたい質問を皆さんに書いていただき、「好きな食べ物は？・・・何でも食べますが、大根おろしとお漬物はちょっと苦手かな？（笑）」から「本番前に必ずやるトレーニングはあるのでしょうか？・・・別に特別な事は何もしていないのですよ。いつもの練習の時と同じように来て、ぱっと歌えるというのが理想ですね」など、身近の事から、音楽の事まで皆さんのいろいろ聞きたい質問にテレながらも真剣に応えて下さいました。会場は、歌の迫力に感動し、その合間のおしゃべりに爆笑したり、感心したり。

ものすごく濃密な時間があっという間流れ、終わってからもこのコンサートの感動はずっと長い間私達の心の中にとどまり、静かな余韻を与えてくれました。