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隠れた名盤! 福井敬CD「美しき水車小屋の娘」

(2008年1月15日 10:49)

シューベルトの連作歌曲「美しき水車小屋の娘」を知っている方は多いと思います。歌曲王と言われるシューベルトの作った、代表作のひとつで、詩人W.ミュラーが「旅する角笛吹きの遺稿からの詩集」に収めた23篇の詩から、シューベルトが20篇を選び作曲(1823年)したものです。

さすらいの旅に出た粉引き職人の若者が、美しい水車屋の娘と出会い恋におちる。しかし若者の想いは娘には伝わらない。そのため、若者は娘の一挙一動に心を奪われながら空回りを続ける。そうこうしているうちに娘は狩人に心を奪われてしまう。若者は失恋に心を痛め、最後にみずから小川に身を投げるというストーリー。音楽だけではなく、この詩の主人公である粉ひき職人の、水車屋の親方の娘に対する恋と失恋、自殺というドラマは、「弱い人間の苦悩と限りない優しさ」という点でもあらゆる人々に感動を与え続ける要因となっています。

この、なんともロマンティックな歌曲を、日本を代表する作詞家、松本隆氏が日本語に翻訳。横山幸雄さんのピアノと、福井さんの歌で録音したのが、松本隆訳/シューベルト 「美しき水車小屋の娘」です。ドイツ語だと、翻訳を読みながらなので、曲のイメージを味わうのに苦労しますが、現代口語日本語で訳された松本隆氏の詩は、この曲の持つ青春の世界をよく描き出しており、ダイレクトに心の中に届きます。しかも、福井さんの抑制され、しかし表現豊かな歌によって、ドイツリートとして聴くシューベルトとは一味違う魅力に溢れた、すばらしい名曲となっています。

2004年に録音された、この「美しき水車小屋の娘」を、1月19日の福井敬リサイタルで販売します。CDショップでは手に入りにくい名盤です。この機会に是非一度、お聴きになってください。


 

 

 

福井敬.net主催 福井敬リサイタル 「あなたの夢をかなえるコンサート」

1月19日(土曜日) 午後2時開演 サントリーホール小ホール

6000円 全席自由

ネット読者の投稿によるオールリクエストプログラム

チケットのお求めは 090-9852-3323 福井敬.netまで

詳しくは、/old/2007/08/fukuikeinet.html