レビュー

福井敬リサイタル 町田市民ホール

(2008年10月 5日 20:11)

2008年9月3日(金曜日)午後6時半開演

町田市民ホールにて

プログラム

君を愛す グリーク 
春の声 ヨハン・シュトラウス 
理想の人 トスティ 
暁は光から トスティ 
マリウ、愛の言葉 ピクシオ 
忘れな草 クルティス 
歌劇「ホフマン物語」“森の小鳥はあこがれを歌う” オッフェンバック 
歌劇「トスカ」より“妙なる調和” プッチーニ 

休憩

落葉松 小林秀雄 
まちぼうけ 山田耕筰 
ねむの木の子守歌 (美智子皇后作詞)山本正美 
オペレッタ「学生王子」より“セレナーデ” ロンバーグ 
歌劇「ハムレット」より“オフェーリア狂乱の場” トマ 
歌劇「リゴレット」より“女心の歌” ヴェルディ 
歌劇「トスカ}より“星は光りぬ” プッチーニ 
歌劇「魔笛」より“復讐の心は地獄のように胸に燃え” モーツァルト 
歌劇「トゥーランドット」より“誰も寝てはならぬ” プッチーニ 

アンコール 乾杯の歌

 

 

 

 

 

 

福井さんの地元での演奏会です。とてもリラックスして歌ったらしたようで、会場が一体となって楽しんでいたコンサートでした。そういう時は、歌ものびやかで、晴れ晴れとした気分で聞く事ができました。ほんとに楽しいコンサートでした。


読者の方からの感想です。 
一番初めの「君を愛す」は今まで聴いた中で一番素晴らしいと思いました。温かみがあって、体をほぐしてもらうような、こんなにくつろいだ気持ちで聴くことができたのは初めてです。他の曲も知っている曲ばかりなのに、改めてこんなに良い曲だったのだと感動しました。居心地の良い雰囲気の中で最高の歌を聴くことができました。 今回は一曲ずつ、福井さんが解説をしてくださって、そのお話がとても楽しくて、 知っているオペラの話も、時々怖いような話し方で、次はどうなるのかとひきこまれてしまいました。最後のオペラアリアも小さいホールが一体になって盛り上がりました。子どもたちのお花のプレゼントがあったり、一番前の席のおじいちゃんが感動して「アンコール、アンコール」と手を叩いていたり、都心では見られないようなアットホームな演奏会でした。

実は、風邪をひいて寝込んでいたので、当日は病みあがりでフラフラしながら仕事をして会場に向かいました。福井さんの歌を聴いた途端、体の中に力がみなぎってくるのがわかりました。毎回、本当にびっくりです。終演後はすっかり元気になって足取り軽く帰宅しました。「元気になった!」と息子に告げたら、「やっぱりね。」とニッコリされました。(Y