レビュー

ベートーベン「ミサ・ソレムニス」

(2009年10月 8日 17:17)

2009年10月8日(木曜日) オペラシティコンサートホール

指 揮:飯守泰次郎   

ソプラノ:大村博美   アルト:池田香織  テノール: 福井 敬   バス: 小鉄和広

東京シティフィルハーモニック管弦楽団  東京シティ・フィル・コーア(合唱指揮:藤丸崇浩)


 

昨日、オペラシテイコンサートホールで行われた、ベートーベンのミサ・ソレムニスを聞いてきました。
ベートーベンが交響曲第九番と同時期に作曲したことを知り、とても興味があり、初めて聞きました。
カトリックの信者が教会で聞いたり、歌ったりする曲というよりも、一般人に向けて書かれているようで
とてもドラマチック、メリハリが利いた、時に荘厳に、時に華々しく、ぐいぐい引き込まれていくようでした。聞いた後は、何かに洗い流されたかのように、心がスッキリ軽くなっていました。
 
独唱のソプラノ大村さんの声量には圧倒されました。メゾソプラノの池田さんの知的で暖かい声は、とても好感が持てました。そして、福井さん。優しくて、包み込んでしまうような柔らかさで、いつもとは
また違った魅力的な歌われ方でした。
また、合唱団も素晴らしくて、迫力と説得力のある歌唱で、万雷の拍手をもらっていました。
福井さんも、退場される時に合唱団に向けて拍手をされていて、福井さんのお人柄も感じました。
初めて聞きましたが、とても素敵な時間を過ごせて、行って良かったなと思いました。
当日は、台風18号が日本に上陸し、福井さんはやっぱり、『嵐を呼ぶ男』なのかなあ?と
どんな雨風でも、出かける覚悟でしたが、夕方にはきれいに晴れ上がり、コンサートにぴったりの
天気で会場もほぼ満員でした。(C)