レビュー

150席で聞く贅沢なコンサート

(2011年10月 1日 14:00)

♪アムールコンサート Vol.40♪

福井敬 テノール・リサイタル

ゲスト:渡辺 由美香(ソプラノ)

ピアノ:谷池 重紬子

プログラム

第一部

1、荒城の月(滝廉太郎) 福井敬

2、赤とんぼ(山田耕作) 渡辺由美香

3、落葉松(小林秀雄) 福井敬

4、ねむの木のこもりうた(山本正美)渡辺由美香

5、悲しくなったときは(中田喜直) 福井敬

6、死んだ男の残したものは(武満徹) 福井敬

7、小さな空(武満徹) 福井敬

第二部

1、ミュージカル「学生王子」より “セレナード” 福井敬

2、マリウ、愛の言葉を  福井敬

3、オペラ「ホフマン物語」より“森の小鳥は憧れを歌う”  渡辺由美香

4、オペラ「リゴレット」より“女心の歌”  福井敬

5、オペラ「ハムレット」より“狂乱の場”  渡辺由美香

6、オペラ「トゥーランドット」より“誰も寝てはならぬ” 福井敬

アンコール

●オペラ「椿姫」より “乾杯の歌” ●見上げてごらん夜の星を(全員合唱)

【感想を投稿していただきました。ありがとうございました。】

 福井さんの「落葉松」を聴くたびに、自分の心がどんなにか乾いていることに気づき、
「わたしの心が濡れる」「わたしの思い出が濡れる」「わたしの乾いた眼が濡れる」という歌詞の部分で徐々に心も体も潤っていくのを実感します。歌を聴く前と聴いた後では、全く違う自分になって、毎回生まれ変わるようです。いつでも、万能に癒してもらえる歌を聴く機会があるからこそ、日々頑張れるのかもしれないと思いました。
 
 今回は150席の小さなホール。小さいから音が響きすぎるのではないかというのは杞憂でした。歌が自然に優しく親密に響くホール。小さくてこんなに落ち着けるホールは初めてです。そのせいかお客様全員が知り合いのように、涙も喜びも共有でき、こじんまりとした楽しいコンサートでした。(Y)