レビュー

ワーグナー 歌劇「タンホイザー」(神奈川県民ホール)(1)

(2012年3月25日 14:00)

 友人と二人で観劇しました、よかった!!の感嘆した言葉しかありません。歌劇はちょっと敷居が高かったのですが、福井さんの出演に誘われました。予習にCDを聞きましたが難しく期待は薄かったのですが、なんとなんと、今日も余韻に浸ることがができます。友人もいただいた栞を読み返していると、メールがありました。演劇をよくみにいきますが、オペラの虜になりそうです。歌・オーケストラ・舞台の素晴らしさ、出演者の魅力、素人でも十分たのしめました。有難うございました。(M.Iさん)  


 

タンホイザー、かぶりつきの席で観てきました!!中学生のころから物語も音楽も大好きな演目で、CDやDVDなどでは何度も聴いているのですが、ナマで通しで観るのははじめてでした。福井さんの歌声はもちろん、オケも演出もすばらしく、とくに合唱には圧倒されました。今まで「どうしようもないチャラ男」と思っていたタンホイザーですが(笑)福井さんの熱演に胸をわしづかみにされ、男のどうしようもないサガとまったく正反対な信仰心にやり場の無いせつなさを感じました(ToT)余韻にまだまだひたっています♪ありがとうございました!! (I。Iさん)



 20年前にタンホイザーを某会場で観たときは、前列の右端の席だったため、当座の演出では巡礼達の一部しか見えなかったため、よっくり音楽を聴くどころではなく、タンホイザーには欲求不満になっていたところ。 

一昨日は山下公園で海を眺めしばし深呼吸をした後、ステージ全体を見渡せるど真ん中に45分前から陣取りじっとその時を待っていました。 オーケストラが少し広がって聞こえるなあ、と思いながらも、福井さんの声を聴く度に、開演前に「福井敬ネット」のチラシを眺めていた隣の席女性に、思わす「いいですよね。」って声をかけたくなるところを我慢していました。

 相手に語る声と心情を語る声、同じ声なのに福井さんの声は明らかに違う。そのうえ確りと僕の席まで届いている。そしてファウストの劫罰の時と同様、演技が凄い。大聖堂の場面で、他の騎士の歌に辟易しているところでは、こちらも同じ気持ちになるほどの迫真の動きでしたし、何より眼つきが怖い。

「福井さんはきっとヴェーヌスベルクに行ったことがあるんだ!違いない。今度教えてもらわなければ。」と半分真剣に思い込んでしまったほどでした。 勿論、関係者全員の一致団結した思いが作品のあちらこちらに滲み出ていましたし、その想いが観客にも染み入りました。

 帰りの電車を乗り継ぎながら、帰ったら小学生の娘にストーリーをどう説明しようかなあと考えつつ、そのモチーフをあれほど荘厳なオペラに作り上げるワーグナーとドイツの文化。そしてそれを表現できる福井さん達は本当に偉大だなあと改めて思いました。 来月は、福井さんのフアンになるきっかけになった大地の歌に娘を連れて行きます。上の席から初台の3階に響き渡る福井さんの歌声を今から心待ちにしております。(A.Yさん)



タンホイザーを予習のためにDVDで初めて観たとき、驚きで胸がいっぱいになりました。エリーザベトがタンホイザーに対して想っていることは、私が福井さんにいつも感じていることそのままです。初めて福井さんの歌を聴いたときから、福井さんの歌だけが私の心を揺り動かし、全身を喜びでいっぱいにし、力をみなぎらせる。どの歌手が歌おうが、私にとってのタンホイザーは福井さんだけです。だから、エリーザベトとタンホイザーの二重唱が一番の楽しみでした。
 
 が、実際にオペラを観て、強烈に印象に残ったのは、歌合戦の場面でした。性欲、肉欲、あらゆる煩悩でギラギラしているタンホイザー。悪魔的な笑みを浮かべてヴェーヌス賛歌を歌う姿が忘れられません。頭の中では危険信号が鳴っているのに、歌を聴くとどうしても気持ちが惹きつけられてしまう。エリーザベトがタンホイザーの歌を聴いて周囲の非難の嵐の中にもかかわらず、ふらふらと歩み寄った時、同じ気持ちだ!と嬉しくなりました。
 
 そして、リアルなローマ語り。煩悩ギラギラに加えて荒みきったタンホイザーの世界に、引きずり込まれました。世界が全て敵で、身の置き所がない。もうだめだと絶望感に叩き付けられたところで、まさかのエリーザベトの救済。巡礼の歌の素晴らしさ!本当にこの歌は魂に響きますね。安堵と喜びと大感動に包まれ、幕が降りた後しばらく動けませんでした。初めて、ワーグナーのオペラを生で観ましたが、こんなに面白いとは思いませんでした。まだ、音楽が頭の中をぐるぐる回っています。「パルジファル」も楽しみにしています。(Y)


 



「タンホイザー」 何と素晴らしい福井さんの歌唱と演技だったでしょう!

 「タンホイザー」といえば 「第一幕への前奏曲」と「夕星の歌」くらいしか 知りませんでしたので 対訳本を 予習のために読んで出かかけました。「ヴェーヌス讃歌」「歌合戦」「ローマ語り」の 夫々の くっきりと輪郭の違う熱唱と熱演に 圧倒されました。福井さんがタンホイザーなのか タンホイザーが福井さんなのか分からなくなり 救済されたとはいえ 哀悼の思いが心に染み付いて 離れませんでした。サイトで 福井さんの いつものにこやかなお写真を拝見し ようやく タンホイザーから 福井さんが 戻ってこれたように 思いました。こんなに素晴らしい舞台を見せていただき 本当にありがとうございます。 「トスか」や 「パルジファル」も 楽しみにしております。(A.K)