澤畑さんと福井さんと福島さんがご出演なら
それは、もちろん「匠」という表現も合っていると
いえるのかもしれないけれど、それにしても、
このタイトルは味も素っ気もなさすぎる。
3人の歌手の方が次から次へと胸にせまりくる
感情表現の豊かさといったら!!
日本の自然の風景を見ているだけなら
すぐに飽きてしまうけれど
歌で眼前に海や山や木々の自然の風景を広げられると
なぜこんなに心に染み入るのだろう。
ぐっとくる福島さんの「初恋」
重厚感たっぷりの「荒城の月」
こちらの気持ちまでキラキラする澤畑さんの「うぬぼれ鏡」
一転、物語世界に引き釣り込まれた迫真の「夕鶴」
なんだか泣けてきて慰められる福井さんの「落葉松」「悲しくなったときは」
いつもいつも色々なことを考えさせられる「死んだ男の残したものは」
豊かでキラキラして贅沢なこの会場の雰囲気をもっとタイトルに反映して
欲しかったなあ。
でも、それよりもなによりも一緒にいった友人たちと意見が一致しことは
二期会トップの3人のオペラの重唱を少しでもいいから聴きたかったということです。(YY)