小金井薪能

2018/09/01

公演: 第40回小金井薪能

日中は陽炎が立つほどの猛暑のなか薪能に行って来ました。

日比谷公園の5倍の広さを誇る、都立小金井公園の中で毎年上演されて今年で40年の節目の年ということで、豪華な顔ぶれで能、狂言、舞、創作ダンスを楽しみました。

すっかり暗くなり、火がゆらめき、笙や篳篥の奏でる音を聞いていると、いったいここは何処なのか?時代を超越していくような、不思議な浮遊感が漂いました。福井さんの歌は、和楽器とだと音程をとるのが難しそうでしたが、なんとも立派で朗々と響く、雰囲気のあるものでした。

びっくりしたのが、福井さんのダンスのお上手なこと!腰の落とし方、足の運びのスムーズなこと!ダンサーに混じっても全く違和感がないどころか、こちらが本職?というくらいに素晴らしい存在感でした。

真っ暗な闇に浮かび上がる旧光華殿をバックに幻想的な舞台でした。さらに、空には大きな入道雲と稲光りが、この世のものとも思えない神秘的で鬼気迫る自然の演出を得て、神がかった、ちょっぴり怖い不思議な世界でした。

素晴らしい体験でした。 Collina