2017 年 5 月 24 日
11 時 30 分
12 時 0 分
2017 年 1 月 20 日
2017 年 2 月 2 日
代官山 リストランテASO
104 - 0034
東京都 渋谷区猿楽町29-3
福井敬.net 会員限定企画
先着 80名様 *5月24日(水)は11月5日「福井敬スペシャルリサイタル」ご来場者優先受付で完売となりました。
5月26日(金)は追加公演となります。
共演 古楽アンサンブル アントネッロ http://anthonello.com/
会費 15,000円 イタリアンコース料理つき
イタリアンの名店、リストランテASOにてお料理を召し上がっていただた後、福井が初の初期バロック・イタリア古典歌曲を披露するコンサートです。歌詞を語るように愛を吐露し、あるいは激しく泣くように訴えかけ、人間の激情的な表現や深い思想を美しく洗練された詩とともに展開する歌曲。福井敬ならではの初期バロックの歌唱をお楽しみください。
プログラム
アマリッリ、私の美しい人 : ジュリオ・カッチーニ
私の胸にある苦しみは : クラウディオ・モンテヴェルディ
その他
感想やメッセージは福井さんに転送し、本サイトに掲載させていただきます。
ただし、個々の感想に関する返信は福井さんに求めておりませんのでご了承ください。
午餐会ということで、代官山の貴族の邸宅のようなレストランで、見目麗しく凝りに凝ったお料理をいただき、お腹も心も豊かになったところでコンサート。
アントネッロの奏でる古楽器による中世音楽の調べに耳を傾け、福井さんの情熱的な歌を聴いて、ハッと気付いた。絵空ごとではなく、中世の人々も情熱を持って、実際に生きていた人々だったのだということを。と同時に、イタリア中世の貴族の音楽会にリアルにタイムトラベルをした気持ちになった。豪華な館の一室で、着飾った人々に囲まれ、ハープやリコーダーの音色に恋の歌。音楽会の扉の外は小説のような恋の駆け引き。こんな雰囲気だったのか。
イタリア語はわからないけれど、どんな内容かは福井さんの歌を聴けばよくわかる。考えるより先に恋の炎がボッと体の中で燃え上がる。そうかと思えば、胸がキュウッとしめつけられる。ヒストリカルハープとヴィオラ・ダ・ガンバの音で貞淑な貴婦人の気持ちになる。超絶技巧の笛の音に精霊の存在を確信する。
アンコールは1968年のオリヴィア・ハッセー主演の「ロミオとジュリエット」。 今回の音楽会で演奏された初期イタリアバロック音楽は、1600年代の日本でいえば、徳川時代。そして、最後にシェイクスピアの時代でもあったのだよとイタリアのヴェローナを舞台にした音楽を聴かせてもらえるなんて、(音楽は映画製作時のものらしいが)ぐっとくる演出だなあと思った。なによりも、福井さんが切なく歌う「ロミオとジュリエット」ああ、もうどうしても、現実世界に戻れない。(YY)