奥州市文化会館25周年記念事業 プッチーニ作曲『ラ・ボエーム』(岩手県)

2017/07/30

歌劇

2017 年 7 月 30 日

13 時 0 分

14 時 0 分

2017 年 4 月 22 日

奥州市文化会館(Zホール)

023 - 0003

岩手県 奥州市水沢区佐倉河字石橋41番地

作品解説:13時20分

出演者

 ミミ(ソプラノ お針子):野田ヒロ子(盛岡市出身)

 ムゼッタ(ソプラノ):伊藤晴

 ロドルフォ(テノール 詩人):福井敬(奥州市出身)

 マルチェッロ(バリトン 音楽家):須藤慎吾

 ショナール(バリトン 音楽家):押川浩士

 コッリーネ(バス 家主):三浦克次

 アルチンドロ(バス ムゼッタのパトロン、参議院で金持ち):柿沼 伸美

 パルピニョール(テノール 行商人):藤井 壮治

合唱:Zホール開館25周年記念合唱団、Zホール児童合唱団

管弦楽:テアトロ・ジーリオ・ショウワ・オーケストラ

協力:劇団「Zの風」

制作協力:公益財団法人日本オペラ振興会

公演プロデュース:及川貢(藤原歌劇団合唱名誉指揮者、奥州市文化振興財団理事)

指揮:星出豊

演出:三浦安浩

衣装:増田恵美

合唱指揮:及川貢

副指揮:杉原直基

演出助手:大森孝子

美術:鈴木俊朗

照明:奥畑康夫

舞台監督:菅原多敢弘

入場料:S席 10,000円 A席 8,000円 B席 6,000円

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この公演に関するレポート・感想

「ラ・ボエーム」感想3 遠征されたYさんより

2017/08/06

私ごとではありますが、11年前精神的に落ち込んで

何をしても楽しくもなく、イライラして、毎日暗闇の中を歩いているようでした。

これではいけないと、昔行って楽しかったオペラを観に行ったり

衣食住足りて暮らしているのだから、周囲に感謝をして過ごさなければと

唱えてみても、まったく効果なし。

そんな時に、福井敬さんの「誰も寝てはならぬ」をテレビで聴いて

感動でぽっと心の中に灯がともった気がしました。

新聞広告を見つけて福井さん主演の「ラ・ボエーム」を観に行きました。

内容も歌もわからずに見始めて、登場人物が多くて誰が福井敬さんかもわからず

「冷たき手よ」の歌のところで、初めて福井敬さんだ!とわかりました。

と同時にわあっと世界がピンク色に染まり、あんなに真っ暗だった世界が

お花畑に一変しました。

あまりの歌の美しさに自分の細胞の一つ一つが総立ちで、

歓喜の叫びをあげているようでした。

嬉しくて嬉しくて嬉しくて心の底から喜びが湧き出てきて

微笑まずにはいられない。

それからは、福井敬さんの大ファンになったのは、もちろんだけれど

なにごとも明るく前向きに考えられるようになりました。

心が明るくなると体調も良くなって、持病の喘息の発作も出なくなりました。

これほど、感動の舞台を観る機会があった自分の幸運に、感謝するようになりました。

ただ、残念なことは、初めて観たのでどんな歌だったのかまったく覚えていないこと。

何枚も何枚も「ラ・ボエーム」のDVDを買い込んでは、懸命に思い出す作業を繰り返しました。

ずっと切望していてやっと観ることがかなった「ラ・ボエーム」は予想以上の素晴らしさでした!

一音一音が暖かくて情熱的で輝きを放つ福井さんのロドルフォ。

確かに、人生を一変させる歌だなと納得しながら聴いていました。

歌だけでなく、ロドルフォの思わずクスリと笑ってしまうコミカルな演技、

最後のミミが亡くなる場面を待たずして、別れの四重奏の前の

「ミミの病気の原因は僕なんだ。」という場面での悲しみの表現の深さに

胸を打たれました。

「ラ・ボエーム」で楽しみにしていることが、

ムゼッタがいかにハチャメチャに弾けてくれるかどうか。

伊藤晴さんのムゼッタ、色気はあるし、期待以上の弾けっぷりでした。

加えて、市民オーケストラの方の演技も秀逸で

クリスマスの雑踏の細かい演技や子供たちの可愛らしさも良かったけれど

ムゼッタが足が痛いとスカートをめくりあげた時に、

集まった男の人たちのダッシュの速さ、

それを引き離そうと男性の足を引きずっていく女の人たちの演技、

本当に面白くて、気持ちがさらに盛り上がりました。

今回のボエームは私にとって、最高のボエームでした。

今度は、いつまでも体の中で音楽が鳴り響いています。

思い出すたびに幸せ。

本当にありがとうございました。(YY)


「ラ・ボエーム」感想 遠征されたCollinaさんより

2017/08/02

日本一のスーパーテノールとして故郷に凱旋し、多くの市民合唱団とともに舞台に立つ特別な公演。 客席にはきっと多くの友人、知人、ご親戚、長くのファンが我が町の誉れ、大スターを見ようと 詰めかけていたことでしょう。 万雷の拍手を受けて満面の笑顔を見せる福井さんに、なんてお幸せなことでしょうと 胸が熱くなりました。

誠におめでとうございます!

福井さんの二期会デビュー作品の『ラ・ボエーム』・・・アリアコンサートでは何度も聞いていた 素晴らしい「冷たい手を」を全幕オペラで聞いてみたい、という願いが叶い、水沢に飛んで行きました。

余裕の歌唱と円熟の演技力、そして華々しい存在感!ゴージャスでマチュアなロドルフォでした。

オペラの後は、ファン友達と花巻の温泉に泊まり、翌日は福井さんのCD「この道 福井敬、故郷を歌う。」 を巡る旅と題して、(福井さんの朗読による,雨ニモマケズが素晴らしい)宮沢賢治記念館~種山が原高原 ~平泉中尊寺などを訪れて、岩手の美しい自然と福井ワールドにたっぷりと浸った2日間でした。

Collina


「ラ・ボエーム」感想 遠征されたK,Oさんより

2017/08/02

福井さんの故郷でのラ・ボエーム。 きっと特別な思いで臨まれ、 青年ロドルフォを演じられるのでょうと わくわくしながら岩手へ向かいました。

市民の皆様の一生懸命演じられるお姿が会場をとても楽しくて暖かい雰囲気に包み込み、それがとても素晴らしくて、ついうらやましくもなってしまいました。 夢を追う青年たちの、時にはコミカルな場面でクスッと笑い、ロドルフォとミミのせつなくて優しい愛の行く末にハラハラしながら思わず涙があふれました。 愛することと芸術はともにあるのだなとあらためて深く感じました。 唯一無二の岩手でのラ・ボエーム、心暖まる大切な思い出となりました。 これからも福井さんの芸術を楽しみにしております。