福井敬スペシャルリサイタル2019 in大阪

2019/06/29

福井敬.net 主催公演

2019 年 6 月 29 日

13 時 30 分

14 時 0 分

2019 年 1 月 15 日

2019 年 6 月 28 日

ザ・フェニックスホール

530 - 0047

大阪府 大阪市北区西天満 4-15-10 (梅田新道・東南角 あいおいニッセイ同和損保フェニックスタワー内)

新進気鋭のメゾソプラノ清水華澄を迎え『カルメン・ハイライト』をお届け!

昨年のアイーダで福井敬と共演。アムネリスを熱演した清水華澄。

若くしてNHKニューイヤーオペラにも出演を重ねている清水と「カルメン」をハイライトにてお届けします。

第1部『清澄なる言の葉。』

歌をください 中田喜直

Ständchen セレナーデ リヒャルト・シュトラウス

第2部『華麗なる歌舞劇。』

オペラ『カルメン』ハイライト

ハバネラ「恋は野の鳥」 清水

花の歌 福井

(闘牛場の前で ) ドンホセとカルメンの二重唱 清水、福井

全席指定 5,500円

1、福井敬.net特別価格  5,500円→5,000円 ペア券9,600円(2名分)

2、e-pus  https://eplus.jp/sf/detail/2823590001-P0030001P021001?P1=0175

3、フェニックスホール  チケットセンター  06-6363-7999  営業時間/10:00~17:00 休業日/土・日・祝日・年末年始

この演奏会の感想を募集!

感想やメッセージは福井さんに転送し、本サイトに掲載させていただきます。

ただし、個々の感想に関する返信は福井さんに求めておりませんのでご了承ください。

こちらの問い合わせフォームからご投稿ください。 感想を投稿

この公演に関するレポート・感想

大阪公演感想ーMr A.T.さんのブログより転載

2019/07/17

今回は日本を代表するメゾ・ソプラノ清水華澄さんと若手ソプラノ高橋宏奈さんを呼んで、 前半にリート、後半にカルメン抜粋という贅沢なプログラム。 幸運にも、最前列かぶりつきの席で聴かせていただいた。

前半リートでの福井さんの細やかな息づかいと技巧の何たるすばらしさ。 特に日本語の歌を聴くと、言葉の一つひとつをいかに丁寧に扱っているかがはっきりと感じ取れる。 寺山修司の〝悲しくなったときは”を、二人の作曲家がそれぞれ歌にしたものを福井敬さんと 清水華澄さんとで続けて歌うという、凝った選曲もすばらしい。

第2部カルメン抜粋では、福井敬さんがデュトワ・大阪フィル〝サロメ”でヘロデを歌っていた、 その同じ時間に東京での二期会〝サロメ”で清水華澄さんがヘロディアスを歌っていた、 その二人が目の前で歌い演じるカルメンとドン・ホセをわずか1メートルほどの至近で観るという、 これまたなんとも贅沢の極み。

日本を代表するテノールとカルメンがはまり役のメゾ・ソプラノなのだから、魅せられないわけがない。 それにしてもお二人とも何たる声量だこと。華麗なミカエラの高橋宏奈さんも加わり、 とにかく魅力満載のリサイタルだった。

終演後、福井敬さん、清水華澄さん、高橋宏奈さんも参加してのオフ会で、楽しいひと時を過ごした。

Mr A.T.


福井敬スペシャルリサイタル   2019年6月29日(土)ザ・フェニックスホール 視聴記

2019/07/15

コンサートは「歌曲」が入るので、また違う期待がある。 福井さんは、1996年『蝶々夫人』の初演版希少公演や、2000年代のびわ湖ホールヴェルディ日本初演作品シリーズの数々の大役、2010年代もさまざまな作品やヴァーグナーも歌われてこられた。先日の大阪国際フェスティバルの『サロメ』のヘロデ王でも、変わらない正確な歌唱と大きく響き渡る声が、まだ忘れられない。複雑且つ精緻な音楽が、奔流となって押し寄せるのが魅力のこの作品を、見事歌いこなされた。氏の高い次元の歌唱を注視して聴かせて貰った。

今年は溌溂とした名メゾ・ソプラノの清水華澄さんとジョイントコンサートとなった。プログラムは多彩で、R・シュトラウスと日本の歌曲で、8曲中6曲を福井さんが、2曲を清水さんというダブルで味わえる贅沢さだった。福井さんの“リート”についてのお話しのように、豊潤な言葉と音楽の凝縮芸術が感じられた。“リート”に限らず福井さんの子音母音の明瞭さも何十年と変わっていなかった。そしてお話しの丁寧さから福井さんの芸術への強い愛情と誠実さが伝わった。

第2部は、清水華澄さんと透明感ある美声の高橋広奈さんのミカエラが加わる『カルメン』ハイライトだ。名場面続きの中、「花の歌」の所にきた。METで活躍される名テノールでも、最後の高音は、聴く者のこちらまで固唾を飲んで、体が膠着するかのようになる。この時の福井さんは自然にすんなり高音を出されてしまわれた。ラストの2重唱は、切迫したクライマックスシーンを感じさせて下さり、さすがの長年の実力と貫禄に満足した。

ここまででも十分だったが、最後のアンコールの「落葉松」は、特に見事だった。日本歌曲の詩から伝えたい気品と人々の佇まいと風景が飛んできた。

歌手さんは、ここまでの域を極める音楽家・芸術家であると、敬意の念を新たに積み重ねた。

(奈良 M・S)


次回東京公演でのもう一つの聴きどころ

2019/07/06

次の福井敬スペシャルリサイタル東京公演も、福井敬さんと清水華澄さん日本のトップ歌手の最高レベルの二重唱は絶対感動間違いなし。その上聴きどころがもう一つ。みなさまは、福井さんの教えた生徒さんの歌を聴いてみたいと思いませんか?高橋広奈さんは実は、福井さんの生徒さんで6,7年前には福井ネットの学生お手伝いの一人だったそうです。

福井敬ネットのリサイタルの時に福井さんの生徒さんも毎年何人かお手伝いに来ていただいています。チラシ挟み込みや入場口でのご案内をしながら、リサイタルの裏の段取りを勉強されています。全員気配りができて、サービス精神旺盛で、いつの日か、この中から歌手として羽ばたく人もいるのだろうなと思っていたら、もう出てきた!しかも、若くして福井さんと清水さんと同じ舞台なんて、すごいシンデレラストーリー!!福井さんは、「たまたま才能のある子が私のところに来たのですよ。」とおっしゃっていましたが、福井先生が教えた人が、つまらない歌を歌うわけないだろうなと思っていたら、やっぱりオペラの世界にぐいと引き込んでくれる歌でした。そんな訳で、福井ネット育ちの新進歌手に乞うご期待です!!


大阪公演 感想です

2019/07/06

日本トップの実力派歌手福井敬さんと清水華澄さんが揃うと、シュトラウスも日本歌曲も琴線に触れすぎて、ずっと涙目で聴くことになった。

カルメンハイライトは、谷池さんのピアノ1台ですっかりオペラの世界。 高橋広奈さんのミカエラは、若くて清純なリアルミカエラ。春風のように心地良い声。あまりに可愛らしいので、オペラの中でさえ辛い目にあって欲しくないなあとなぜか、すっかり保護者気分で応援。

華澄さんのカルメンは、太陽のように明るくて、伸び伸びしていて、チャーミング。ハバネラで客席を回った時も、ホセを誘惑して縄をといてもらう時も、どこかユーモラスで楽しい。

対する福井さんのホセは、絶妙なダサさ加減。今までのホセの中で一番好きです。歌は素敵だけど、体裁もなにもかも捨てて必死さが募るほどみっともなくて、ホセがみっともないほど、死を賭してのカルメンの拒絶シーンが格好いい。今回は心の底から、スッキリしました。

ホセとカルメンの目の前の迫力のある演技に会場はキューッと縮むように集中して、1曲終わるごとにバーンと弾けて喝采の嵐。息つく暇もない展開にあっという間に終わってしまい、1時間が10分ぐらいに感じました。

アンコールは福井さん「騒がしかったでしょう。」と「落葉松」。今まで、犯罪者だった人が人徳者に変身する瞬間。最後に出演者全員でのお笑い「乾杯の歌」。清水華澄さんて根っからのコメディエンヌだー。歌の取り合いに大笑い。ああ、面白かった。(YY)

G20で街中警戒態勢で、少し滅入っていたのですが、とても楽しいリサイタルでした。 特に、第2部では、ピアノ演奏だけでエスカミーリョの存在を感じさせたのは、 面白い(効率的?)アレンジだと思いました。 又、アンコールでのカルメンとミカエラのバトルも愉快でした。 福井さんの歌唱は情熱的であり、温かみも感じられて、心が安らぎます。 来年のリサイタルも楽しみにしております。(Mさん)