2016 年 2 月 6 日
15 時 0 分
2015 年 11 月 17 日
アクロス福岡シンフォニーホール
810 - 0001
福岡県 福岡市中央区天神1丁目1番1号
定期演奏会 第347回
もう一人の若きマエストロ
イタリア・オペラ「愛・嫉妬・死」
ロッシーニ 歌劇「ウィリアム・テル」序曲
ベルリオーズ 序曲「ローマの謝肉祭」作品9
レオンカヴァッロ 歌劇「道化師」〈演奏会形式〉
指揮:アンドレア バッティストーニ
カニオ(テノール) :福井 敬
ネッダ(ソプラノ) :嘉目真木子
トニオ(バリトン) :桝 貴志
シルビオ(バリトン):塩入功司
ペッペ(テノール) :与儀 巧
http://www.acros.or.jp/revent/eventdetail.php?event_id=7158
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ただし、個々の感想に関する返信は福井さんに求めておりませんのでご了承ください。
「道化師」の演奏会から一週間が過ぎましたが、あの鳥肌の立つような感動からまだ抜けきれません!今大人気のイタリア人若手指揮者ということもあってか、オケも合唱もガンガン鳴らす中、福井さんのテノールはひときわ冴え渡っていました。最初の道化師登場の一声から、会場の空気を張り詰めたものにし、「衣装をつけろ」のアリアでは、道化師の怒りと悲哀に胸が張り裂けそうになりました。後半の劇中劇のシーンでは、妻への愛と怒りを切々と語る歌唱の後に、合唱がブラボー!と一声歌うところがありますが、そこでは私も感極まって一緒にブラボー!と叫びたい気持ちでした。舞台衣装も演技もなしの演奏会形式で、これだけ観客をオペラの世界に引き込むとは。九州では、オペラの公演が少ないので、このような質の高い演奏会をこれからも聴けたら嬉しいなと思いました。福井さん、是非これからも益々お健やかに、福岡で度々歌声をお聴かせください
福井敬さんとバッティストーニ指揮者の共演なんて
この先あるかどうかわからないから、絶対に福岡に行くべきと
強烈に友人に説得されて、一年で一番寒さに疲れて弱っている時期
に力を振り絞って行ってきました。
いつも「道化師」は私の頭の中では演劇のカテゴリーだったのに
初めて、音楽が素晴らしいことに気づきました。
福井さんのカニオの熱唱が心底心を揺さぶって
不安になり、右往左往し、泣きたくなりました。
福井さんの歌が終わってもカニオと同じ激情のエネルギーが
オーケストラで鳴らされた時、感動は何百倍にも膨れ上がりました。
福井敬さんとバッティストーニ指揮者
最高の演奏者のコラボレーションがどんなに凄いことになるかということが初めてわかりました。
元気が出ない時期は楽しい目的があると元気に過ごせると
いうこともわかりました。ありがとうございました。(YY)
今をときめく29歳の大人気指揮者と福井さんの共演が、やっと実現。藤沢オペラでの素晴らしかった「道化師」を再び・・と
福岡に飛びました。エネルギーを全身から放射するような情熱的な指揮で、イタリアらしい明度の高い、色彩豊かな音楽が奔流となって
ホールをドッと満たしていきました。カニオ(福井さん)が登場してすぐ歌う「みなさん、今晩23時に芝居に来てください」が
張りのある伸びやかな声で気持ち良かったです。ventitre ore! の甘い声が今も耳に響いています。
妻ネッダ(嘉目さん)の浮気を目にし「愛されていなくても、せめて同情くらいはしてくれていると期待していたのに・・」の
せつないくだりは、可哀そうで心をぐっと掴まれてしまいました。カニオが逆上して妻を刺し、愛人シルヴィオ(塩入さん)の
名前を聞き出そうとするたたみかけていく緊迫感。役になりきって演じ、観る者をドキドキさせる福井さんの真骨頂。
ただ、やり過ぎれば品を失ってしまう、そのあわいのギリギリを表現する見事なこと。刺し殺すシーンも、シャープな所作と表情だけで
キメる小気味の良さといい、圧倒的な舞台姿の美しさに感じ入りました。 (Collina)