レビュー

津山国際総合音楽祭「カヴァレリア・ルスティカーナ」

(2007年9月25日 17:11)

公演をご覧になった方から、ご投稿いただきました。ありがとうございました。


 

第7回津山国際総合音楽祭オペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」(演奏会形式)、他

2007年9月24日15:00~音楽文化ホール・ベルフォーレ津山

サントゥッツァ:小山由美     ローラ:坂本朱    ルチア:片桐仁美    トゥリッドゥ:福井敬    アルフィオ:堀内康雄    指揮:大勝秀也    オケ:大阪シンフォニカー交響楽団    合唱団:音楽祭祝祭市民合唱団

曲目

G.ヴェルディ:オペラ「運命の力」序曲     G.ヴェルディ:オペラ「ナブッコ」より”行け、我が思いよ、黄金の翼に乗って”   G.ヴェルディ:オペラ「アイーダ」より”凱旋の合唱”      P.マスカーニ:オペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」

全曲会場に着くまで「カヴァレリア・ルスティカーナ」だけと勝手の思い込んでいたので、終演から帰りの列車の時刻までの時間が無く大変でした。肝心の「カヴァレリア・ルスティカーナ」ですが、冒頭の舞台裏で歌われる「シチリアーナ」ではちょっと声が割れるような感じがして、まだお疲れが残っているのか、声が乗っていない感じを受けました。それも杞憂に終わり、共演の小山さんや堀内さんらもとてもよく、特にサントゥッツァとの激情的な二重唱では演劇性も高く演奏会形式とは言え、まるで普通のオペラの舞台を見ているような錯覚を覚えるほど情景や登場人物の心情がよく伝わってきてとても良かったです。東京でも実現が困難と思われるすばらしいキャスティングによるすならしい演奏が津山で聴けるとは思いませんでした。願わくば、もうちょっとお客さんが入っていればよかったのにと思いました。なんか勿体無いというか贅沢な演奏会でした。(匿名希望)