レビュー

第54回 NHKニューイヤーオペラコンサート

(2011年1月 3日 11:00)

会場に出向かれた方、テレビでご覧になった方のご報告です。また、写真は二期会からご提供いただきました。皆さま、ありがとうございました。

NHKニューイヤーオペラコンサート(会場にて)
 
今年もお正月から、福井さんの輝かしい歌声でスタートできました。
『誰も寝てはならぬ』では、カーリーな長髪を束ねたレゲエ歌手のような髪型、国籍不明な衣装とメイクですっかり別人のようなカラフに初めはびっくり。でも、歌が始まると、一瞬にしてホールを劇場空間に変えてしまうような、濃密な緊迫感と、素晴らしい声量にブラボーの嵐でした。
 

また、終盤の椿姫の『乾杯の歌』でも、福井アルフレードは一体どこにいるんだろう?と探してしまうほどの変身ぶりで、若い青年になっていました。ヴィオレッタ大村さんから、胸につけていた赤い椿の花を渡され、手にとって花の香りを嗅ぐシーンは、キャ~素敵!
『花から花へ』で、舞台袖から歌声だけ聞かせるシーン・・ここが大好き。声量もあって若々しい声なのに、甘くて、のびやかで・・こんな声、福井さんしか出せないなあ~と、うっとり、です。オペラでやって頂きたいけれど、これだけでも大満足でした。
 
テレビでは、どなたの歌声も同じように良く聞こえますが、NHKホールの3階席まで綺麗に飛んでくるのは、福井さんを筆頭に3~4名でしょうか。そのうちのお一人である堀内さんと共演される3月の『アイーダ』を大変楽しみにしています。
(Collina)

 

NHKニューイヤーオペラ(テレビにて)
                                                   
 
テレビで拝見しました。「誰も寝てはならぬ」で、お侍さんのような衣装の福井さんを見てこのようなカラフもありかとオペラを観ているような新鮮な気持で聴くことができました。いつもニューイヤーオペラコンサートで、福井さんの歌をもっと聴きたいと思っていましたが、今回は「椿姫」の二重唱!いつもより2倍楽しむことができました。「ああ、そはかの人か」~「花から花へ」で福井さんが袖から歌われた美声にゾクゾクしました。そして、アルフレード、本当にハンサムでした!!素敵な変身ぶりに、実はオープニングでどこに福井さんがいらっしゃるのかわからなかったほどでした。見て、聴いて、新年からとても楽しい時間を過ごすことができました。今年もとても期待しています。(Y)