レビュー

「福井敬、春に歌う。」

(2011年5月28日 00:30)

ご来場された伊藤晋さんのブログ】

5月28日 http://susumuito.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/index.html

6月8日 http://susumuito.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/a-2.html

【当日アンケートから抜粋】

●ブラボー!素晴らしい一日でした。何と幸せな1日だったのでしょう。声量があって、品があって最高!

●ただ一言、素晴らしい!日本歌曲に深く感動しました。

●福井さんの暖かい気持ちが伝わって、心打たれました。日本の歌をこのように歌われたことに感動しました。これからもぜひ、歌いつがれていただきたいと思いました。

●とても素敵なコンサートでした。歌もピアノも素晴らしすぎて、私ももっともっと音楽をしたくなりました。秋もぜひ伺いたいです。

●日本の歌では心持が伝わってきて、何か一体感のようなものを感じました。ドイツリート、本当にうれしく存知ました。今後、白鳥の歌など歌っていただけま線でしょうか。

●「悲しくなったときは」の中に収められている、「野の羊」を聴く毎に、家族で大笑いしています。言葉と曲のミスマッチを強く感じるからです。日本の歌曲というとなんとなく寂しい曲が多いように思いますが、何か時代背景を反映したものだからでしょうか。

●心のこもったコンサートでした。福井さんがお客様をとても愛してくださっているのが伝わりました。「待ちぼうけ」を聴くと、いつも人間のおバカさんぶり、可笑しさに「同感!」を叫び、元気をもらっています。

●「雨ニモマケズ」朗読も素敵でした。この感動を家までもって帰ります。心があたたかいです。

●「さくら横ちょう」 二通り続けて拝聴でき、違いがよくわかり、希望がかないました。

●日本の歌曲もよかったが、やはり、二部のアリアは素晴らしかった。

●「悲しくなったときは」海を思い出しながら、同じ気持ちになりました。私も岩手奥州市出身です。

●いつも素敵な歌をありがとうございます。日常を忘れて聞き入りました。また、次回のコンサートを楽しみにしています。

●オーケストラでのアリアなどをお聞きして、ピアノだけの伴奏で聞きたいと思っていました。日本歌曲、どんどん歌ってほしいです。どんどん聞きたいです。

●CDでも聞いていますが、やっぱりコンサートで聞くのが最高です。「悲しくなったときは」特に心にしみました。また、宮澤賢治の「雨ニモマケズ」聞けると思わなかったので、思いがけないプレゼントのようでした。

いつもの読者の方よりコンサートの感想を送っていただきました。

ありがとうございます。


 

 

 

 

今回の「春を歌う」のコンサートでは、心の中で「春」を思い切り満喫しました。様々な種類の幸せが次から次へと押し寄せて驚きの連続でした。春は色々なものが芽吹きますが、私の中にも何か、素晴らしいものが芽吹いた気がします。
 
  まず「宵待草」でその切なさ、息遣いに身も心も溶けてしまったようで、 しばらく動けず拍手さえもできませんでした。
 
 「さくら横ちょう」2曲。 同じ歌詞で違う作曲者なんて、確かに聴き比べてみたいと思っていたところでした。ワクワクして聴きました。 どちらの曲も体の中にさくらが舞い散り、曲の違いでその舞い方、強弱、向きが違うという面白い体験をしました。
 
「悲しくなったときは」の前のサプライズ、宮沢賢治の 「雨ニモ負ケズ」の朗読では、 一語一語に説得力があり、一行一行に表情があり、演劇の舞台を観ているかのようでした。福井さんのゆっくりした深い声は私の心の底にある棘をたちどころに治め、謙虚にし、優しい気持ちにし、「雨ニモ負ケズ」の詩のようにそういうものに私もなりたいと素直に思えました。コンサート後も詩を時々思い出しては、少しでも近づきたいと心を整えています。
朗読に続いての「悲しくなったときは」は相乗効果で感動のあまり胸が詰まりました。福井さんの歌に今までどれだけ救われたことか。 私が日々心を正常に保ち、活動できるのも福井さんの歌のお陰だなあと 感謝の気持ちでいっぱいになりました。
 
「野の羊」は あーほんとにいい気持ち!!
この歌を聴くといつも広々とした春の野原で気持ちよく伸びをしている気分になります。広い会場でパワーのある生の声を聴いてことさらにそう感じました。
  
シューベルトの「春の信仰」からの華やかな歌の3曲で私の体の中は指の先から足の先まで、「春」でいっぱい。 それは、春風だったり、花だったり、香りだったり、楽しく嬉しい気持ちだったりとにかく「春」で満ちたりて、こんな感覚があるのだと幸せな気分になっているうちに「双子星に寄せる船人の歌」になるとそこに神秘的な感覚が加わり 「ガニュメート」になると心が空に上昇していく。シューベルトってすごいです。
 
  ドニゼッティの“何と美しい人!” では、 客席横の入り口から花束を抱えての福井さん。歌いながら花をプレゼントしてくださり、会場中浮き浮きそわそわ大盛り上がり。
 こんなに楽しい演出は初めてなので、ファンとして大切にされているようで嬉しくなりました。
 
今回、私が一番心待ちにしていたのはモーツァルトの「何と美しい絵姿」。
 ファンになる前で観ることがかなわなかった福井さんの「魔笛」は、ああ、こんな感じでちょっとユーモアが入って、熱情たぎるタミーノ王子だったのかとオペラを全部観たような満足感でした。
  福井さんの熱い歌を聴いて、人を好きになるということは本当に尊いなあと感じ、ずっと福井さんの大ファンなのに、それ以上に福井さんの歌が好きで好きでどうしようもなくなってしまいました。その後の2曲のアリアのどんどん増していくエネルギッシュな歌唱と共に気持ちもうなぎ上り。この熱病はますますひどくなっていきそうです。
  
アンコール「見上げてごらん夜の星を」では、両隣の方が大変張り切って声量豊かに歌われたのでまったく福井さんの歌は聞こえませんでした。いつもは、歌うよりも一曲でも多く福井さんの歌を聴きたいので、口パクのことが多いのですが、(けっこうファンでそういう方は多いです。) 仕方がないので自分でも張り切って歌ってみたら、それはそれでとても楽しかったです。でも、少しでも良いから福井さんの「見上げてごらん~」を聴きたかったです(涙)
もし、できるならば最初に1曲福井さんがお手本で歌った後に同じ歌を皆で歌う、
もしくは1番福井さん、2番会場としてくだされば、隣を恨むこともなく、未練もなく気持ちよく歌えるのですが、ぜひよろしくごお願いします。
 
 福井さんのコンサートは初めての友人と母の友達2名を連れてきたのですが
色々な演出があってとても楽しく、でも、なんといってもアリアの素晴らしさに感動したとのことでした。 
 
秋のコンサートも期待しています。(Y)