プッチーニ 歌劇「トゥーランドット」感想(投稿から)
(2011年7月11日 19:18)オーケストラの早いテンポに体の中におもちゃ箱をひっくり返したようなワクワクした気持ち。打楽器が鳴るたびに手や足を振り回して駆け回りたいようなウズウズした気持ち。
それでいて、静かで美しい合唱の曲の時は清涼な風が吹いて体の色を透明にしてくれるような不思議な心地良さ。筋は知っているのに、次の瞬間は何が起こるのだろうと最初から最後まで期待でドキドキした舞台でした。
産経ニュースのインタビューの中で、福井さんは「(カラフ)はトゥーランドットが愛に目覚めることで、平穏な社会が取り戻され、人々が勇気と希望をもって生きることができると固く信じているのです。」とおっしゃっていました。その思いをそのまま舞台で感じました。常々不満のカラフのリューに対しての態度も納得できました。
トゥーランドットに対しての迷いのない真直ぐな意思力とパワーと真摯な姿勢に夢をかなえるにはまずは、こういった姿勢が必要なのだなと自分に欠けていたものに目を開かれた思いです。いつもはどうしてもカラフを非難したくなる「泣くなリュー」もやっと出会えた父親と一緒にいたいけれど、夢の実現のためにできない辛さが伝わってきて泣けてきました。
横山恵子さんの非の打ち所のないトゥーランドット姫の歌を聴きながら、これほどの怒りが簡単に溶けるのかなあと一瞬疑問に思ったけれど、そこは、やはり福井さんの暖かく情のある歌声にトゥーランドットも私の心もすっかり説き伏せられたのでした。
それにしても、楽しくて楽しくて最後のハッピーエンドを迎えて、また気持ちが盛り上がって、これほど、充実感があって幸せな気分になれるなんて信じられないです!!
また日々の生活を勇気と希望をもって頑張ろうと思いました。 (Y)
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