レビュー

澤畑恵美&福井敬オペラコンサート

(2011年8月31日 16:30)

 「落葉松」    作詞:野上彰  作曲:小林秀雄  福井敬
「おかあさん」  作詞:田中ナナ 作曲:中田喜直  澤畑恵美
「悲しくなったときは」 作詞:寺山修司 作曲:中田喜直 福井敬
「ねむの木の子守唄」
作詞:美智子皇后陛下  作曲:山本正美                 澤畑恵美                                     

「乾杯の歌」   ヴェルディ:『椿姫』より   澤畑恵美&福井敬
「ムゼッタのワルツ」 プッチーニ: 『ラ・ボエーム』 より 澤畑恵美
「女心の歌」        ヴェルディ:『リゴレット』より       福井敬
「私のお父さん」      プッチーニ:『ジャンニ・スキッキ』 より   澤畑恵美
「誰も寝てはならぬ」   プッチーニ作曲: 『トゥーランドット』 より   福井敬 
 
アンコール  「マリウ、愛の歌を」   福井敬 
         「むこうむこう」      澤畑恵美
         メリーウイドー ワルツ   澤畑恵美&福井敬
 
 
  
 
ホテルのごちそうを食べてすっかり良い気分で移動したホテルのコンサート会場は、クラシックのコンサートホールと違って響きが悪くて驚きました。もし、私が大金持ちになったら、大邸宅にグランドピアノを置いて福井さんにホームコンサートをしていただきたいという夢があるけれど、現実的に家で歌ってもらうとこんな響きなのかも。いつもと違う響きに加え、とても近い距離で歌が聴けてすっかり個人コンサートをしていただいている気分になりました。
 
  どんな環境であろうとも福井さんと澤畑さんの歌は素晴らしく、はじめの日本歌曲ですっかり心も体も癒されて、後半のオペラアリアは楽しくて楽しくて、特に奔放な女性の歌「ムゼッタのワルツ」 一途な女性の歌「私のお父さん」 奔放な男性の歌「女心の歌」 一途な男性の歌「誰も寝てはならぬ」と人間の二面性を一人の歌手から聞けるという構成が面白かったです。澤畑さんは気品のある真面目なイメージだったけれど、ムゼッタになりきって会場を廻りながら男性のお客さんを誘惑するかのように歌い、会場は大盛り上がり。意外な面を見ることができました。福井さんも会場を廻りながらの「女心の歌」。どんな理不尽なことを歌っていてもこの歌大好き!!福井さんと澤畑さんは大学時代からの同級生だそうで、トークも歌も息がぴったり。二重唱をもっともっと聴きたかったです。お二人の二重唱が多いコンサートをぜひ、開催して欲しいです。夏の最後のコンサート、胃袋も心も贅沢させていただきました。ありがとうございました。(Y)