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4月30日 マーラー「大地の歌」(投稿)

(2012年5月 7日 21:44)

2012年04月30日 に東京オペラシティコンサートホールで
マーラー「大地の歌」を聴いてきました。


指揮 飯守泰次郎
独唱 福原寿美枝(アルト)、福井敬(テノール) 管弦楽 新交響楽団
 
福井さんの歌を聴くときは、私はいつも演劇を観ている感覚で聴いています。
「大地の歌」の福井さんは仙人のような老人の役で、歌に深い陰影を感じました。昨年の秋に聴いたときは、心の闇の部分を覗きこんでしまったようで怖くなったほどです。
でも、今回歌を聴いていて、光と闇の部分の感情を並列に持っていて、どちらを否定するでもなく生を謳歌している深みのある人物は素敵だと思いました。年を重ねて色々なことを経験して、福井さんの黄金に熟成された歌のような老人になりたい。そう目指すと、この先不安なことなんて何もないなと思いました。(Y)