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9月14日 「ワルキューレ」感想(投稿)

(2013年9月23日 19:49)

ワルキューレ2_R.JPG

ええーっ!!なんでこんなにジークムントとジークリンデが若いの?動きや演技やときおり見せるあどけない表情、どう見ても10代後半ぐらいなのですが。そのお陰かまるでイケメンアイドルが歌っているかのようなジークムントの超かっこいい「冬の嵐は過ぎ去りて」(実は年長好みの私としては複雑なところもあったのですが・・)

 

 2幕目になって歌の間にフラッシュバックする幼いジークリンデとジークムントの過去を見て、やっと安心できる兄に出会えたのに、過去の傷を思い出して嘆くジークリンデの歌を聴いて、過酷な状況に耐えて体は大人になったけれど、心の中は傷を負った子供のままだということがわかりました。あまりにジークリンデが可哀想で、涙涙。同い年のジークムントだって、一生懸命虚勢を張っているように見えて涙。そんな時にブリュンヒルデからジークムントへの死の宣告。ひどい!ひどすぎる!!涙涙涙・・・。今まで、ブリュンヒルデが何故ヴォータンの命令に背いたのか、あまり共感できなかったけれど、目の前の不幸な双子にすっかり同情した身にとっては翻意するのは当たり前のこと。それでも、やっぱり殺されたジークムントを見てジークリンデと同じように呆然としてしまいました。(福井さんの出番も終わってしまったし・・・)

 

 あとは腑抜けになったように観ていたのですが、神々のようなスター歌手が集結したこの舞台、誰の歌を聴いても素晴らしい。字幕を見なくても声の力だけで、飽きることなく聞き惚れてしまいました。そして、わかりやすい演出。素直に感動できて感謝です。ありがとうございました。(YY)