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12月14日イドメネオ(投稿)

(2013年12月23日 10:22)

2013年12月14日(土)16時 いずみホール(大阪)

 

イドメネオ(演奏会形式)に行ってきました。 モーツァルトのオペラは苦手なので迷っていましたが、思い切って行って大正解!

音響のいい綺麗なホールで聞く素晴らしい歌唱と美しい音楽に包まれて、うっとりの3時間でした。

舞台にはオーケストラと20人の合唱団。後方の高い台にソリストが立ち、譜面台を前に演技なしで歌われました。25歳の若さで、こんな完成度の高いオペラを書いたモーツアルトの音楽の美しさは、時に舞台美術や演出の解釈で邪魔されてしまうよリ、このように音楽だけで勝負する方が、向いているのでしょう。

オーケストラは、明るくて快活な音(特に弦楽器がきれいでした)で演奏し、指揮はきびきびしたテンポで、若くて希望に溢れたモーツァルトの意気込みを描き出していて、とっても良かったです。

イドメネオの福井さん。 演技なしであっても、歌だけで王様の貫禄と威厳が立ち上がります。

ほんの少しの身振りが上品に効果的でした。レチタテイーボでその情景をくっきりと目に見えるように語ってくれます。は~・・こんな風な朗読劇を聞いてみたいな。

アリアでは、鮮やかに心情を歌いあげて、思わず「すごい!!」っと拍手したら客席のみなさん大拍手でした。

イダマンテの林美智子さん。ズボン役がお似合いでキュートです。歌声に王子の品格を感じました。

イリアの幸田浩子さん。純粋な王女様役がぴったりのお声と美しさです。イメージ通りのはまり役でした。

エレットラの並河さん。ドラマテイックなお声がすばらしい。最後の(カットされていた)嫉妬のアリアをもっと聞きたかったな。

早朝の新幹線で東京を出発し、冷蔵庫並の寒さの中で神戸の山を登り、向かったオペラで演奏会形式・・。寝てしまうかも、とちょっと心配でしたが、最後まで綺麗で楽しくてワクワクしながらあっという間にすごしました。

福井さんの出演されるオペラは完成度が高くていつも素晴らしいけれど、今回は予想外に幸せな気分になりました。  (Collina)