レポート・感想

福井敬×アントネッロ 素晴らしかった! 

2018/02/23

公演: 福井敬×アントネッロ 「アマリッリ麗し」CDリリース記念スペシャルリサイタル(昼公演)

美しくて、情熱的で、品がありつつ、おちゃめなところも。アントネッロの素晴らしい演奏が、福井さんの色々な美点を引き出していました。

古楽の上品で淡いパステル調の色合いと、福井さんの強い極彩色の油絵具のような歌が一緒になって、どう聞こえるのだろうか…楽しみと、少しの戸惑いがありましたが、・・・全くの杞憂でした。 きっと当時の人たちも、演奏に決まりごとがあるわけでもなく、楽しんで自由闊達に奏でていたのでしょう。

濱田さんの清冽な笛の調べにすかさず呼応する福井さんの生き生きとした歌。 甘く誘うような西山さんのハープのみずみずしさに狂おしく応える福井さんの声。 白寿ホールに居ながらにして、木立から漏れる光の粒粒や、舞う花びら、天空から覗いている天使たちが 感じられる別空間にいるようでした。 贅沢で極上な音楽体験を、ありがとうございました。

初めて福井さんのコンサートに誘った友人は、「福井敬さんの圧倒的でありながら吸い込まれていくような 芳醇な声とアントネッロの絹のような艶やかな響き!夢のような時間でした」とうっとりしていました。 オペラ界の頂点を極めてしまった福井さんに新たな視界を提供した、画期的な企画だったのではないでしょうか。 (Collina)


福井敬×アントネッロ 銀座山野楽器インストアライブに行ってきました!

2017/12/03

公演: 【入場無料】銀座山野楽器インストアライブ

やっぱり生演奏の迫力は凄いと思いました。

福井敬さんのパワフルなビートとアントネッロの躍動感溢れる演奏の相乗効果で、リズム感のない私でも体が勝手に動いてしまうのでぐっと抑えるのが大変!

感動した翌日の朝、まだ軽快なリズムが体内を駆け巡っていてムズムズして早起きしてしまいました。いつもは、だるくて亀のようにゆっくり動き、じっとしているのにどうしたことか、今日は家族の目を盗み、移動は全部スキップ!

30分聴いただけで、心身ともにこれだけの効果。

1月のハクジュホールでの演奏会後はどうなってしまうのでしょう~

期待しています! (YY)


「六騎Rokkyuーこころを歌う。」を聴いて

2017/11/26

公演: 福井敬「六騎Rokkyuーこころを歌う。」発売!

 福井敬さんの新しいCD「六騎」が発売になりました。

 いつも凄いと思うけれど、今回のCDは、更にレベルが数段上がった傑作でした。

 1曲目の「おんがく」から既に感動が頂点に。「神様だったらみえるのかしら」と聴きながら、「神様、これほどの素晴らしい音楽を聴かせていただけてありがとうございます。」と感謝の心でいっぱいになりました。

 それぞれまったく世界が違う歌のドラマが、ゆっくりと鮮やかに福井さんの美しい声で表現されていて、特に「秋桜」「夢みたものは」は感動巨編の映画を1本観終わった心持ちになって、とても連続では聴いていられなく、休み休み聴いていました。早く全部聴いてみたいという思いと、感動しすぎて心の処理能力が追いつかないもどかしさ。「ちいさい秋みつけた」を聴いているところで、涙が止まらなくなり、その日はギブアップ。後半は翌日まで我慢しました。

 やっと聴くことができた「さとうきび畑」は今まで聴いた中で最高で、とても言葉で表すことができません。

 福井さんの悲しい歌は、あくまで優しく、慈しみがあり、幸せな歌は、そこに到達するまでの辛い背景を感じる。そうかと思えば「六騎」や「ほおずき」みたいに濃厚な色気と切なさにわっとなる。大自然を歌った歌は爽快で、勇気が湧いてくる。福井さんお一人で誰ひとり同じではない(個人的な意見では、「さとうきび畑」は死んだ父親と父を亡くした娘と風の心だと思うので)十七人と風の心を様々に歌い分けていることに本当に感服しました。

 しかし実はもう一つの驚きの発見をしました。 それは、「アマリッリ麗し」を日本歌曲の後に聴くと、日本語で歌われていないにも関わらず、歌の心がわかるということです。「六騎」が日本の心を歌うだったら、「アマリッリ麗し」は西洋の心を歌う。日本の心だけでも、表現が多様で驚きなのだけれど西洋の心を加えると倍以上の表現を聴くことができるわけで、(三十人と風の心)ますますますます福井さんの凄さがわかるのです。

 恋についてや、幸せについての表現が、日本と西洋では全く違う点も、とても面白いです。

 今現在の福井敬ワールドを完璧に理解するには、絶対に「六騎」と「アマリッリ麗し」の両方聴くことをお勧めします。(YY)


「雨ニモマケズ」の朗読に胸打たれ

2017/11/06

公演: 国立音大芸術祭 ホームカミングデイ (入場無料のミニコンサート)

今日、国立音大のホームカミングデーに行かせていただきました。浜離宮ホールよりもっと近くで福井さんの素晴しい歌声を聴かせていただき本当にありがとうございました。誘ったお友達も感激しておりました。 福井さんの歌声はメロディーに乗って感情が伝わって来てどの曲も感動するのですが、それに加えて今日の「雨ニモマケズ」の朗読には胸を打たれました。父も岩手出身で「雨ニモマケズ」を書斎に貼っていましたので私自身にも身近な詩でしたが あんなふうに岩手訛りを入れながらの心のこもった朗読を初めて聞き涙が出てしまいました。福井さんの表現力の豊かさにすっかり引き込まれたコンサートでした。 今日のような機会をくださって本当にありがとうございました。これからも益々のご活躍を 楽しみにしております。(A.H)


福井さんが歌うと日本歌曲がもっと魅力的になる

2017/10/29

公演: 2017年 福井敬スペシャルリサイタル IN 東京  スペシャルゲスト黒田博を迎えて「オペラな男達の響振。日本歌曲の鼓動。」

冒頭の「からたちの花」の甘く優しい歌声で始まったステージは、白くやわらかな大輪の花が咲き

こぼれるような華やかさでした。「六騎」のえもいわれぬ色っぽさ。「サルビア」の熱い情念。

福井さんの様々な面を楽しめます。

この日の一番は「秋桜」でしょうか。母と嫁ぐ娘のシーンを歌いながら、私に見えてきたのは、

遠く離れた地に住む老いていく母への愛情、感謝、惜別と決意を歌うように聞こえて、ぐっと

きました。続く「さとうきび畑」では声の演技力が素晴らしく、父を思う切なさが伝わって、

泣かされました。前半最後の、まど・みちお作詞の「おんがく」はとても素朴でかわいいステキ

な歌詞で、この曲を選ばれた福井さんの音楽への純粋な気持ちを感じました。

第2部は、黒田さんとお二人の大迫力の声の饗宴を堪能しました。カルメン

での息の合った二重唱に、長年の友情と信頼の厚さを感じ、この二人を決闘させるカルメン

っていったいどんな女性かなあ?と想像しても思い浮かびませんでした。

大好きなドン・カルロの友情の二重唱は福井さんの伸びのある気持ちいいお声と、低音を支える

黒田さんのかっこいい声。オペラな男たちの響振とは、これか!と。

ホール中に響く美声のパワーの粒子が降り注いで、マイナスイオンを浴びるよりも

もっともっと元気になれました。

いい時間を積み重ねてきた大人の醸し出す自信と色気と覇気に満ちた、

充実のコンサートでした。誘った友人たちからも「六騎」と「さとうきび畑」が

特に好評で、喜んでくれました。(Collina)


「ラ・ボエーム」感想3 遠征されたYさんより

2017/08/06

公演: 奥州市文化会館25周年記念事業 プッチーニ作曲『ラ・ボエーム』(岩手県)

私ごとではありますが、11年前精神的に落ち込んで

何をしても楽しくもなく、イライラして、毎日暗闇の中を歩いているようでした。

これではいけないと、昔行って楽しかったオペラを観に行ったり

衣食住足りて暮らしているのだから、周囲に感謝をして過ごさなければと

唱えてみても、まったく効果なし。

そんな時に、福井敬さんの「誰も寝てはならぬ」をテレビで聴いて

感動でぽっと心の中に灯がともった気がしました。

新聞広告を見つけて福井さん主演の「ラ・ボエーム」を観に行きました。

内容も歌もわからずに見始めて、登場人物が多くて誰が福井敬さんかもわからず

「冷たき手よ」の歌のところで、初めて福井敬さんだ!とわかりました。

と同時にわあっと世界がピンク色に染まり、あんなに真っ暗だった世界が

お花畑に一変しました。

あまりの歌の美しさに自分の細胞の一つ一つが総立ちで、

歓喜の叫びをあげているようでした。

嬉しくて嬉しくて嬉しくて心の底から喜びが湧き出てきて

微笑まずにはいられない。

それからは、福井敬さんの大ファンになったのは、もちろんだけれど

なにごとも明るく前向きに考えられるようになりました。

心が明るくなると体調も良くなって、持病の喘息の発作も出なくなりました。

これほど、感動の舞台を観る機会があった自分の幸運に、感謝するようになりました。

ただ、残念なことは、初めて観たのでどんな歌だったのかまったく覚えていないこと。

何枚も何枚も「ラ・ボエーム」のDVDを買い込んでは、懸命に思い出す作業を繰り返しました。

ずっと切望していてやっと観ることがかなった「ラ・ボエーム」は予想以上の素晴らしさでした!

一音一音が暖かくて情熱的で輝きを放つ福井さんのロドルフォ。

確かに、人生を一変させる歌だなと納得しながら聴いていました。

歌だけでなく、ロドルフォの思わずクスリと笑ってしまうコミカルな演技、

最後のミミが亡くなる場面を待たずして、別れの四重奏の前の

「ミミの病気の原因は僕なんだ。」という場面での悲しみの表現の深さに

胸を打たれました。

「ラ・ボエーム」で楽しみにしていることが、

ムゼッタがいかにハチャメチャに弾けてくれるかどうか。

伊藤晴さんのムゼッタ、色気はあるし、期待以上の弾けっぷりでした。

加えて、市民オーケストラの方の演技も秀逸で

クリスマスの雑踏の細かい演技や子供たちの可愛らしさも良かったけれど

ムゼッタが足が痛いとスカートをめくりあげた時に、

集まった男の人たちのダッシュの速さ、

それを引き離そうと男性の足を引きずっていく女の人たちの演技、

本当に面白くて、気持ちがさらに盛り上がりました。

今回のボエームは私にとって、最高のボエームでした。

今度は、いつまでも体の中で音楽が鳴り響いています。

思い出すたびに幸せ。

本当にありがとうございました。(YY)


「ラ・ボエーム」感想 遠征されたCollinaさんより

2017/08/02

公演: 奥州市文化会館25周年記念事業 プッチーニ作曲『ラ・ボエーム』(岩手県)

日本一のスーパーテノールとして故郷に凱旋し、多くの市民合唱団とともに舞台に立つ特別な公演。 客席にはきっと多くの友人、知人、ご親戚、長くのファンが我が町の誉れ、大スターを見ようと 詰めかけていたことでしょう。 万雷の拍手を受けて満面の笑顔を見せる福井さんに、なんてお幸せなことでしょうと 胸が熱くなりました。

誠におめでとうございます!

福井さんの二期会デビュー作品の『ラ・ボエーム』・・・アリアコンサートでは何度も聞いていた 素晴らしい「冷たい手を」を全幕オペラで聞いてみたい、という願いが叶い、水沢に飛んで行きました。

余裕の歌唱と円熟の演技力、そして華々しい存在感!ゴージャスでマチュアなロドルフォでした。

オペラの後は、ファン友達と花巻の温泉に泊まり、翌日は福井さんのCD「この道 福井敬、故郷を歌う。」 を巡る旅と題して、(福井さんの朗読による,雨ニモマケズが素晴らしい)宮沢賢治記念館~種山が原高原 ~平泉中尊寺などを訪れて、岩手の美しい自然と福井ワールドにたっぷりと浸った2日間でした。

Collina


「ラ・ボエーム」感想 遠征されたK,Oさんより

2017/08/02

公演: 奥州市文化会館25周年記念事業 プッチーニ作曲『ラ・ボエーム』(岩手県)

福井さんの故郷でのラ・ボエーム。 きっと特別な思いで臨まれ、 青年ロドルフォを演じられるのでょうと わくわくしながら岩手へ向かいました。

市民の皆様の一生懸命演じられるお姿が会場をとても楽しくて暖かい雰囲気に包み込み、それがとても素晴らしくて、ついうらやましくもなってしまいました。 夢を追う青年たちの、時にはコミカルな場面でクスッと笑い、ロドルフォとミミのせつなくて優しい愛の行く末にハラハラしながら思わず涙があふれました。 愛することと芸術はともにあるのだなとあらためて深く感じました。 唯一無二の岩手でのラ・ボエーム、心暖まる大切な思い出となりました。 これからも福井さんの芸術を楽しみにしております。


本当にスペシャルな午後

2017/07/02

公演: 【完売】2017年 福井敬スペシャルリサイタル IN大阪「福井敬、黒田博。スペシャルな午後。」

福井敬さんと黒田博さんの歌を聴く本当にスペシャルな午後。

次から次へと歌われる歌は華麗で美しくて、ちょっとコミカルだったり、

胸にキュンときたり。

お二人のトークも仲良しぶりが発揮されて面白くて毎回大笑い。

ドンカルロの二重唱。あまりの格好良さに全身の血が湧き上がる。

が、なんといっても最後のラ・ボエームの二重唱

自然に馴染んだ居心地の良い世界で驚きました。

本当に仲が良いと演技する必要もなくて、

ボエームの世界も日常のようになるのですね。

そして、お二人が揃って

真摯に恋する人のことを歌った時、それはそれは大変危険。

福井さんのミミを想う歌を聴いて、体中がカアッと熱くなって

脳がふわあと浮いてしまうと思った次の瞬間

黒田さんの歌で別な部分の脳がふわあと浮き上がり

体がどこかに飛んで行かないように懸命に足を踏ん張りました。

仲良しで息がぴったりあって色気倍以上!

たすけてー。(YY)


【終演】福井敬スペシャルリサイタルIN大阪 お褒めのお言葉ありがとうございました!

2017/06/30

公演: 【完売】2017年 福井敬スペシャルリサイタル IN大阪「福井敬、黒田博。スペシャルな午後。」

とても素敵な時間を過せました。お二人の意気の合った二重唱は感激しました。(Y.Kさん)

今回も期待以上の(^-^)楽しいプログラムで友人にものすごく感謝され 誘った私が何とも言えぬ一層の喜びが胸に満ち満ちて家路につきました。さとうきびばたけは、今も戦火止まぬ中東のイラク、シリアを思い 胸が熱くなりました。平和な中でこんな素晴らしい音楽に浸れる幸せを本当にありがたく思っています。ありがとうございました。次回 又、楽しみに待っていますね(F.Kさん)

24日は、本当に素敵な時間をありがとうございました。福井先生と黒田さん、お二人の声量に圧倒され、心を揺さぶる歌声に感動したものです。 本当に、幸せな時間はあっという間でした。

ザ・ジェイドからずっと黒田さんの声を生で聴きたい…と思っていたのがやっと実現し、ゲストに迎えてくださった福井先生には感謝しています。

本当に、言葉がありません。 来年まで、1年は長いですが、またのリサイタルを本当に楽しみにしています。福井先生、ありがとうございました。お体ご自愛下さい。 (Y.Oさん)


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