澤畑さんと福井さんと福島さんがご出演なら
それは、もちろん「匠」という表現も合っていると
いえるのかもしれないけれど、それにしても、
このタイトルは味も素っ気もなさすぎる。
3人の歌手の方が次から次へと胸にせまりくる
感情表現の豊かさといったら!!
日本の自然の風景を見ているだけなら
すぐに飽きてしまうけれど
歌で眼前に海や山や木々の自然の風景を広げられると
なぜこんなに心に染み入るのだろう。
ぐっとくる福島さんの「初恋」
重厚感たっぷりの「荒城の月」
こちらの気持ちまでキラキラする澤畑さんの「うぬぼれ鏡」
一転、物語世界に引き釣り込まれた迫真の「夕鶴」
なんだか泣けてきて慰められる福井さんの「落葉松」「悲しくなったときは」
いつもいつも色々なことを考えさせられる「死んだ男の残したものは」
豊かでキラキラして贅沢なこの会場の雰囲気をもっとタイトルに反映して
欲しかったなあ。
でも、それよりもなによりも一緒にいった友人たちと意見が一致しことは
二期会トップの3人のオペラの重唱を少しでもいいから聴きたかったということです。(YY)
今夜は福井さんの歌声をお聴きして しあわせをいただきました いつもCDで聴いています 荒城の月、秋の月 情感のこもった福井さんの歌に 心うたれました もっとたくさんお聴きしたかったです また、皆様の演奏で あらためて日本歌曲のおもしろさ、美しさを感じることができました(K.Oさん)
予てより熱望しておりました大阪公演が実現し大変うれしく思っています。
関西の方は勿論、関東、東海、四国、中国からお越しくださった皆様から「来て良かった!」と言っていただきました。
スタッフへのお礼の言葉や、感謝の言葉、労いの言葉、励ましの言葉も頂戴しました。
ありがとうございました。
準備からリサイタル、オフ会まで十二分に楽しませていただきました。
今回お越しくださった皆様、残念ながらお越しいただけなかった皆様、10月31日、net主催東京公演に旅行がてら行きませんか?
間もなく優先受付開始です!
旅先で、福井さんの歌が聴けるのも乙なものです。
今回と同様の感動、それ以上の感動が味わえるはずです。
勿論、私も行きます!!!
(大阪公演 スタッフ a)
・大阪でのリサイタル、定期的に開催してほしい。
・関西での公演を増やしてほしい。
・来年も楽しみにしています。
(等、次回への期待のお声を沢山いただきました。)
・シューベルトの歌曲
・ゲーテの詩による歌曲特集
・歌曲とオペラアリア
・ディナーショー
・ゲストを迎えてオペラアリアを。
・最後に幕が開き、ロケーションに感動。次回は夕焼けの頃までやっていただきたい。
(等、次回のリクエストも沢山いただきました。)
本日の公演の感想
・持前の美声と発声のすばらしさと表現力の豊かさにほれ込んで以前からの大ファンです。
・何回もアンコールをありがとうございました。
・歌っていて気持ちいいでしょうね。幸せですね。私は聴けて幸せです。ありがとう。
・オペラも素晴らしいが、小ホールでの福井さんに圧倒されました。
・日本歌曲が素晴らしかった。朗読も良く涙がでた。
・声量の豊かさ、表現力の確かさに驚きました。
・素晴らしい歌に酔いしれました。
・声とピアノが素晴らしすぎて1曲1曲どれも聴きほれてしまいました。
・呼吸できないほど集中して聴きました。
・福井さんに包まれているようなコンサートでした。
・本物が聴けて幸せ!!
・音の(ピアノ)響きがすばらしい。特にアリアは全て絶品でした。
・トークも楽しく楽曲のお話しもとても興味深く、本当に素敵な時間を過ごさせてもらいました。
・期待以上の素晴らしすぎるステージ。オペラをいくつも観たかのような満足感です。
・目指す声色を間近で聴くことができ嬉しかった。アドバイスを聞きたい。(声楽希望学生)
・心をゆさぶる歌声に何度も涙があふれました。
・「この道」福井さんの歌で情景がありありと浮かんできました。
・とても楽しく心が豊かになりました。
・心が落ちつきます。来て良かった。
・帰りは体調が良くなっている自分に更なるよろこびを感じました。
・疲れがとれました。
・人の力、歌の力を通じ日常生活や考え方のリセットができました。
(他、感激! 感動! ブラボー! 等 多くの感想やお礼の言葉を寄せていただきました。)
本日のプログラムで印象に残った歌 ベスト3は?
1位 誰も寝てはならぬ(トゥーランドット)
2位 死んだ男の残したものは
3位 悲しくなったときは
4位 セレナーデ(学生王子)
5位 妙なる調和(トスカ)
6位 女心の歌(リゴレット)
3位~6位は僅か3票差! 番外 雨ニモマケズ(朗読)
大阪リサイタルの後にホールの上階でオフ会を開催しました。
リサイタルの余韻の中、福井さんに各テーブル廻っていただき
お話をしたり写真を一緒に撮ったりとこちらも盛り上がりました。
その時にリサイタルで良かった曲の投票をしていただきました。
曲名の横に1位赤色 2位青色 3位緑色のシールを
各人貼ってもらい、順位を発表しました。
ベスト曲揃いのため、選ぶのがかなり難しかったのではないでしょうか。
以下結果です。
尚、きちんと計算した結果、オフ会の時に発表した2位と3位が入れ替わりました。
訂正してお詫び申し上げます。
第1位 武満徹(谷川俊太郎:詞)/死んだ男の残したものは 83点
第2位 プッチーニ歌劇「トゥーランドット」より"誰も寝てはならぬ" 69点
第3位 プッチーニ歌劇「トスカ」より星は光りぬ 66点
第4位 ミュージカル「学生王子」より”セレナーデ” 45点
第5位 小林秀雄(野上彰:詞) /落葉松 37点
第6位 中田喜直(寺山修司:詞)/悲しくなったときは 36点
第7位 武満徹(武満徹:詞)/小さな空 27点
第8位 グリーク/君を愛す 24点
第9位 カルディッロ/カタリカタリ 20点
第10位 橋本國彦(林柳波:詞)/お六娘 19点
第11位 デ・クルティス/帰れソレントへ 15点
第12位 ヴェルディ歌劇「リゴレット」より"女心の歌" 13点
第13位 山田耕筰(北原白秋:詞)/待ちぼうけ 12点
第14位 山田耕筰(北原白秋:詞)/この道 11点
第15位 中田喜直(三好達治:詞)/木兎 10点
第15位 プッチーニ歌劇「トスカ」より"妙なる調和" 10点
第15位 ビキシオ/マリウ 愛の言葉を 10点
(1位3点 2位2点 3位1点で計算)
関東の人間からすると関西の人々の親しみをこめた
豊かでストレートな感情表現は素晴らしいと思いました。
会場の期待に応えられた福井敬さんの
より一層の表現力の密度の濃さ、輝き、トークの面白さに
どんどん会場が一体となって盛り上がっていくのを感じました。
もちろん、いつも福井敬さんのリサイタルは盛り上がるのですが、
ここまで盛り上がったリサイタルは初めて。
私自身の感動も増幅されたし、思い切りその感動を(周囲に気兼ねなく)
最後のスタンディングオベーションで表すことができて、嬉しかったです。
しかも福井さんにアンコールを4曲も歌っていただいのも初めて。
熱気にあふれた最高のリサイタルでした。
福井さん、谷池さん、関西のみなさまありがとうございました。(YY)
「人の声は素晴らしい楽器だ」、と聞いたことがありましたが、今まで鑑賞の機会が少なかった私は、福井敬さんの テノールの響きを身近で鑑賞出来、人間の力の素晴らしさを実感し、涙があふれました。
このステージでは、思いがけず、客席に降りてくださり、多くのオーディエンスにそのお声をより近くで、またその 笑顔やお人柄を身近に感じられる演出までして頂き、小さな地方の町に、香り高い文化を届けてくださいました。
このような場面は、特に子供達にも心深く残り続け、将来への展望にもつながる気がします。言葉が見つからないほ ど感謝しております。
気高さと温かさ、その両方が深く心にしみています。
再び、福井様の素晴らしい舞台を鑑賞できる機会を楽しみにしております。
(宮崎 Y・K)
今回のお目当ては、こちら。福井さん4年ぶりの「トゥーランドット」です。
2011年7月の二期会公演では、ひるむことなく突き進む若々しい青年を情熱的に
演じてとても素敵でした。その後、数々のワーグナー作品やオテロを歌われた現在、
どんなカラフが聞けるのかしら・・と楽しみに向かいました。
リューは岡田昌子さん。2008年にミューザ川崎では、トゥーランドット役で
福井さんと共演しています。当時まだ大学院生だった岡田さんの張りのある高音と
強い声、そしてトゥーランドット姫のイメージ通りの美貌にワクワクしながら見て
いた記憶があります。その彼女が今回はリュー。リューは健気な女奴隷。
王子カラフの恋の成就の為にわが身を犠牲にする献身で泣かせる役。
岡田さん〈小さなかわいいリュー〉どころか、堂々とした姫 でした。
自己主張の強い現代っ娘の姫。忠誠心でティムールを介抱してここまでたどり着いた
というよりも王子カラフに会いたい一心で、王さえも道具にして?
トゥーランドットはシューイン・リーさん。優しく、華やかな歌声は聞く人の心を
とらえます。こちらは、姫と言うよりリュー。とてもカラフを拒絶しているように
は聞こえない。むしろ初めて会った瞬間にこの人と結ばれるのだと予感したような、
半分観念してるように聞こえました。
そして、そして、カラフの福井さん。現代っ娘リューに追いかけられ、トゥーラン
ドット姫が一目惚れするのも納得のカッコいいカラフでした。2011年公演では
『国敗れる前からカラフは放浪の旅に出ていたのかもしれない。
究極の美を求める旅に。そして最高の美をトゥーランドットに見出したのだ。』と
インタビューで語っていた福井さんですが現在はもうそんな青いことは言いません。
姫もこの国も我が物にする、それが私の運命なのだ!とゆるぎない自信に満ち溢れた
壮年カラフ・・・そんな風に聞こえました、と音楽評論家の方に話したら、
『それじゃ、お話が違っちゃうから駄目だよ~』と言われてしまいましたが、
歌手の内面の変化や声質の組み合わせでちょっと違って聞くのも面白いな
と思いました。この演目の為に組織された若い学生中心の合唱団はびっくり
するくらいの声量で思い切り歌い、広上さんの指揮に煽られたオケの出す音の
大迫力と相まって疾風怒涛のトゥーランドットでした。
全席完売となったホール総立ちのスタンディングオベイションが長く続きました。
宮崎国際音楽祭20周年にして初めてのオペラ全曲演奏を大成功に導いた福井さん
の存在感に改めて感服しました。 (Collina)