プロフィール

福井敬

(2006年8月30日 10:11)

福井敬


福井 敬 (ふくい けい)

国宝級の輝く美声 日本が世界に誇るスーパー・テナー

岩手県出身。国立音楽大学及び同大学院修了。文化庁在外派遣等により渡伊。イタリア声楽コンコルソミラノ大賞(第1位)、芸術選奨文部大臣賞新人賞、五島記念文化賞オペラ新人賞、ジロー・オペラ新人賞及びオペラ賞、出光音楽賞、エクソンモービル音楽賞本賞、等受賞多数。


二期会「ラ・ボエーム」ロドルフォ役での鮮烈デビュー以来、数々のオペラに主演。他者の追随を許さない輝かしい声、音楽性豊かな表現力かつ情感溢れる演技により、聴衆を魅了している。古典から現代、日本の創作物まで、手掛けたオペラは60を数え、新国立劇場「ローエングリン」「トスカ」「罪と罰」等、びわ湖ホール「ドン・カルロ」「スティッフェーリオ」「こびと」等、藤沢市民オペラ「道化師」「魔笛」等、二期会「カルメン」「蝶々夫人」「ファウストの劫罰」等大役を次々と演じる。特に「トゥーランドット」カラフ役は様々なプロダクションで絶大な称賛を得ている。近年では二期会「オテロ」「パルジファル」「ホフマン物語」、びわ湖&神奈川県民ホール「アイーダ」「タンホイザー」「椿姫」「ワルキューレ」、兵庫県立芸術文化センター「トスカ」等で、英雄的かつノーブルな存在感、深い苦悩の表現で観客を魅了。各々の異なる様式感を的確に表現し切り、プロダクションの全てを高いレベルで成功に導いた。今年の10月にも、びわ湖ホール「リゴレット」で、躍動感溢れるマントヴァ公爵を演じ、高い評価を得た。来年3月にはびわ湖&神奈川県民ホール「オテロ」でタイトルロールに挑む。「第九」や宗教曲のソリストとしてもN響を始め主要楽団と共演、多くの国際的指揮者から信頼を得ている。またオリジナリティ溢れるリサイタルにおいても彼の世界観に多くの人が共感し続けている。


国立音楽大学教授。東京芸術大学非常勤講師。二期会会員。